うつ病を例に、病気の成り立ち・原因を理解し、栄養療法などを含む多面的な治療を施すことの重要性とその効果を解説。
【約18分】
うつ病を例に、病気の成り立ち・原因を理解し、栄養療法などを含む多面的な治療を施すことの重要性とその効果を解説。
【約18分】
近年は休職(休養)が長期になってしまううつ病の患者さんが多くなっています。ところが、一般的なうつ病の診断・治療を受けて休職期間を経た人が、その後元の職場に復帰する率は大変低く、職場に戻れたとしても、それから1年を経た後もその仕事を継続している人の数となると、2割程度という現状があります。
これはQOL(生活の質)を考えると、画一的な「診断基準」による診断と薬剤中心の治療では2割程度の人しか治らない、という理解が必要となるのではないでしょうか。他方、一般的でない治療法に目を向けると、「リワーク・プログラム」といった薬以外の治療を導入した所では、職場に残っている人の率が5割になったという例もあります。
私が患者さんのために実践している「人生ストーリー(ヒストリー/患者さんの歴史)」から病気の成り立ち・原因を理解し、様々な角度からアプローチしていく」という治療では、9割にまで向上しています。
"大人のにきびの自然のためににきび大人の治療自然な治療"
うつ病になる方の特徴として、まじめ・几帳面・責任感が強いといった性格があげられます。繊細で周囲に気配りが出来るという長所が、同時に仕事場でのストレスを受けやすいという問題にもつながってしまうのです。
現代では、面倒見の良い上司・先輩がいて職場での人間関係を円滑にしてくれるといったケアシステムが大きく崩壊する一方で仕事量ばかりが増加の一途をたどり、精神的な援助の無い中で効率の良さが求められるという厳しい仕事環境が一般的です。
一例をあげると解かりやすいのですが、発注と受注の量とタイミングの責任を一人で負わされ、それが完璧でなければ現場の職員からの批難を一身に浴びてしまう毎日が果てしなく続く、そういった生活がどれほどストレスフルか想像に難くないでしょう。
その人自身の性格と仕事環境の問題がうつ病などの原因となるのです。
"トリプル痛み軟膏"
うつ病になると様々な症状が現れるため、さらに悩みが増します。
一生懸命頑張ってきた人ほど病気になった時、それまでの人生をかけて積み上げてきたものが全て崩れ去ってしまったように感じ、心に大きな傷を受け、トラウマ(心的外傷後ストレス障害)を引き起こします。そして、先の事に希望を持つことができなくなってしまいます。こうした患者さんにとって、うつ病からの回復は大変困難な作業になります。治療者はその困難な作業をやり遂げるための援助を最後までやり遂げる必要があるのです。
人生ストーリーを考慮しながら治療にあたっていてもなかなか良くなっていく様子が見えないケースがあります。そんな時は、「栄養」や「行動」といったまた別の要素へと目を向けていく必要性があるのです。
カナダで利用可能な減量薬
など、うつ病の治療には様々な角度からのアプローチが大切であると考えます。
「まじめな性格は生まれつきで変えられない」と考えられがちですが、栄養療法の観点から見るとそうではありません。
ある種の血液検査を行うと、ナイアシン、ビタミンB6、亜鉛といった栄養素の不足が発見でき、その不足が「性格」を生み出している場合があるのです。
栄養不足の原因は様々で、生まれつきの体質などの場合もありますが、必要な物質の合成や有害物質の処理をする際に大量の栄養が消費されてしまうという、人体のメカニズムに起因することもあります。
例えば、血液の成分のひとつであるヘモグロビンを合成する過程で出るクリプトピロールという物質が、アルデヒドを吸着し尿から排泄を行います。ビタミンB6もアルデヒド様物質であり、ビタミンB6を吸着したクリプトピロールは亜鉛も一緒に吸着してしまうため、特定の栄養素がどんどんと排泄されてしまうのです。
ナイアシンやビタミンB6、亜鉛といった栄養素はセロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンといった神経伝達物質を合成する過程に必須であり、不足するとうつなどの症状を起こしやすくなってしまいます。
必要な栄養素を積極的に摂取していくと、それまで自己防衛のために過剰に神経を張りつめていた状態から、少しのんびりとした気持ちを持つ事が出来るように変化したり、症状が改善していくといった効果が得られます。
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